新月の紹介
インターネットにはウェブ掲示板といって、皆が自由に書き込める場所があります。 新月は自分のパソコンの中に掲示板を作り、世界中から利用できるようにするツールです。
今までにもレンタル掲示板サービスがありましたし、サーバを借りて掲示板を設置することもできました。 しかしそれらは容量・負荷・表現などに制限があるものでした。 自分のパソコンにサーバソフトをインストールして、自宅サーバとして公開すれば、 容量・負荷・表現などの制限は緩くなります。 しかし皆が便利に利用するためには24時間365日、いつでも動かしていなければなりませんし、 多くの人が訪れるようになれば回線の負荷が気になります。
新月は自宅サーバ同士を連携させて掲示板を作ります。 ソフトは自分のパソコンで動くので、容量・負荷・表現の制限は緩くなります。 P2Pと呼ばれる技術によって掲示板のデータを皆で共有しますので、自分のパソコンが動いてないときでも掲示板は機能します。 訪問者もいくつものパソコンに分散しますので、回線の負荷も軽くなります。
P2P技術はパソコンや回線の負荷だけではなく、運営上のリスクも分散します。 例えば誹謗中傷の書き込みがあったとします。 従来の掲示板では、削除すればユーザが不満を持ちますし、 削除しなければ裁判になることもありました。 新月ではデータが複数のパソコンにありますから、 削除してトラブルを避けるのも、 削除せず裁判で争うのもそれぞれの人の自由です。 匿名掲示板の機能をP2Pで実現していますので、 書き込んだのが誰か教えろと強制される危険も減ります。 実際にはほとんどの人が削除するでしょうから、 誹謗中傷された人にとっても利益があります。
新月とはいわば自宅サーバとP2Pの長所を合わせ持った掲示板です。